FXスワップ派!今年最後の「雇用統計」を知る

アイルランド支援は決定したもののユーロ圏問題はさらに混迷

先週月曜日未明、10月半ばから急速に国債利回りが上昇していたアイルランドがEUとIMFに正式に支援を要請、事態の沈静化期待で一旦はユーロ買いとなりました。しかしその後、アイルランド国内で支援の要請を決定した首相らに対する非難が急速に高まりました。野党は首相の即時退陣と国会の解散を求め、連立与党緑の党は早期の来年度予算成立には協力するものの、その見返りとして予算成立後の連立離脱、そして国会解散という要求を首相に突きつけるという事態になりました。これに対し、首相は予算の成立を優先、その後の緑の党の連立離脱を容認、国会の解散を約束しました。

 

その後ユーロ圏問題の焦点は、アイルランドから次のポルトガル、さらにはスペインへと移っていきました。ポルトガルへの救済は、金額的にアイルランドよりも少額となる見込みですが、万が一スペインを救済ということになれば、経済規模から言っても全く次元の違う話となることから、現時点で市場の最大の関心は“スペインに対する支援が必要となるか?”に集まっています。こうした混乱を受けユーロドルは週初の高値から週末までには500ポイント以上下落、ユーロ円も4円近く急落しました。

 

今週月曜日に“アイルランドがEUとIMFから合計850億ユーロの支援パッケージを受けることで合意した”とのニュースを背景にユーロが買われ、ユーロドルは一時前週の引けを100ポイント上回る水準まで上昇する場面もありましたが、すでに市場の関心はアイルランド後に集まっていたため、買いは続きませんでした。その後もユーロ売りが続き、火曜日には約2ヶ月ぶりに1.30ドルを割り込んでいます。

朝鮮半島情勢と全体的なドル高でドル円は84円台を回復

為替市場全体の関心は、ユーロ圏問題とユーロ相場に集まっています。その中で、リスク回避の動きを背景にドルと円が買われる流れとなり、クロス円はユーロ円を中心に大きく売られ、円高圧力となっています。その一方で、11月23日に北朝鮮が韓国領延坪島を砲撃、韓国軍がこれに応戦するという異常事態が発生、地政学的リスクを背景に円が売られる場面がありましたが、現在でも緊張状態が続いており、円安圧力となっています。しかしながら、この問題は“全面戦争”となれば大きな円安要因となりますが、現在のような膠着状態が続いた場合は“全体的なリスク回避の動きの中での円高圧力”と結果的にバランスをとってしまうか、むしろ円高圧力が表面に出る動きとなる可能性もあります。

 

そういった中、全体的なドル高が続いたことでドル円も上昇、先週金曜日にはチャート上で一目均衡表の雲を上抜けしたことも手伝って買いが強まり上昇、約2ヶ月ぶりに84円台を回復しました。しかし、その後はクロス円の売り圧力の高まりで円買いが優勢となって、83円台に押し戻されています。

ADP民間雇用者数は予想を上回る結果

毎月、米労務省が雇用統計を発表する金曜日の2日前の水曜日、民間の給与明細書作成代行会社のADP社などが独自の民間雇用者数のデータを発表しています。このデータは労務省の発表する非農業部門雇用者数とは乖離も大きく、またトレンドも必ずしも一致していませんが、発表日が近いことや多くのサンプルを元に作成していることなどがら、米・雇用統計の先行指標として毎回注目されています。

 

12月1日に発表された11月ADP民間雇用者数は、市場予想の7万人増に対し、9.3万人増と強い結果でした。この結果を受けリスク選好姿勢が強まって米長期金利とNYダウ平均は上昇、ドル円も買われて84円台半ばまで上値を伸ばしました。

米国の雇用統計の予想とその影響は?

金融危機以来急速に悪化した米国の雇用統計ですが、昨年10月失業率がピークを打ち、非農業部門雇用者数も今年に入って前月比増の結果となっていました。ところが、非農業部門雇用者数が今年6月(7月発表分)から再び前月比減となって、失業率も8月分からやや上昇、景気回復にとって最大の懸念となりました。先月発表の10月分では、非農業部門雇用者数が5ヶ月ぶりの前月比増となってやや明るい兆しが見え初めています。その後の各種経済指標では強めのデータが出ており、特に製造業分野では拡大が続いていると見られ、昨日のADP民間雇用者数の数字を見ても、今回の雇用統計では非農業部門雇用者数、民間部門雇用者数で強めの数字が期待されています。

 

市場予想は失業率が前月比変わらずの9.6%、非農業部門雇用者数は前月とほぼ同水準の14.5万人増、そして民間部門雇用者数も前月とほぼ同水準の15.5万人増となっています。予想よりも良い結果となれば、リスク選好の動きでドル売り円売りとなって、クロス円の上昇がリードする形でドル円も買われるでしょう。逆に予想よりも弱い結果となれば、クロス円・ドル円が売られると予想できます。

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